最近、Apple、そしてその廻りの調子がよくありませんね。
要因は色々あると思うのですがやはりいちばんはiPhoneの売上がよくないことでしょう。
Appleの低迷はスマートフォン市場全体が低迷していることも影響していると思われますが、中国製のAndroidの頑張りによりシェアを奪われているのも関係していると思われます。今や高性能Android機はiPhoneと性能差がほぼ同等かそれ以上のものになっています。
絶対王者であるAppleがなぜ落ちぶれてきたと見られているのか、またそれを改善するにはどうすべきかの個人的見解を述べたいと思います。
Appleが低迷していると思われる要因
革新的なものが生み出されていない
ここ数年、全く革新的な製品が生み出されていません。iPhone5s〜現在までの5,6年間、私が革新的なプロダクトだと感じたのはAirPodsと指紋認証式ロック解除くらいでしょうか。
Apple製品はここ最近
「薄く、軽く、美しく、性能良く」
なっているだけです。
Apple Watch、HomePod、3D Touch、顔認証、2眼カメラ、MACのバタフライキーボードとTouch Barなど色々目新しいものが出てはいるのですが評判が良くなかったり他社の2番煎じだったりそもそも必要か?と言われてたりするものが多いです。(Apple Watchはようやくまともになってきたみたいですが)
スティーブ・ジョブズが生きていた頃はiTunes、iPod、iPhone、iPadなど今までこの世に存在しなかったプロダクトを作り出し称賛されたものでした。
柱がiPhoneのみ
Appleの売上の大半はiPhoneです。よってiPhoneがその年こけてしまうとガクッと揺らいでしまい株価にも影響しやすいでしょう。そろそろもう一つ大きな柱が必要な気がします。
ユーザーに寄り添っていない、高級ブランド化
ユーザー目線で製品が作られていないと感じます。例えば、イヤホンジャック。イヤホンジャックはApple製品から消えてしまい、ユーザーは不満に思っています。不満に思っていない人もいるかもしれませんが思っている人が割合的に無視できないくらいの規模に達しているので言っています。bluetoothイヤホンが充電不要になりもっと安くなりでもすればまた話はかわりそうですが。
他にはMACのキーボードの薄型化(バタフライキーボード)。これも打ちづらいと不満に思っている人が一定数います。
あとiPhoneのホームボタンの消滅。ホームボタンがあるiPhone8が一番選ばれたりもしています。
全ては製品を「薄く、軽く、美しく」するためでしょう。Appleは「無くなっても慣れれば大丈夫だ」というスタンスでしょうがこれがユーザーに未だに受け入れられていません。慣れる慣れないの問題ではなく「不満」なのです。ユーザビリティよりも製品の美しさを優先しているような気がしてならないですね。
※しかしユーザー目線で作られている部分もあります。Apple PayのSuica対応は大きいですね。日本だけの独自仕様を入れてきたのは驚きでした。
そしてAppleはどんどん高級ブランド路線を突き進んでいます。iPhone3-5sくらいまでは5,6万だった気がしますが今や10万超え当たり前の世界になってきました。見た目はゴージャス感が一気に増してきましたが中身の進化は微増です。工業製品としての美しさよりも貴金属アクセサリーのようなの美しさが目立つ気がするのは私だけでしょうか。大衆向けの製品は捨てる路線を進んでいく感じなのでしょうか。
高級ブランド化自体に関しては低迷している要因とは言いにくいですがスマートフォンという製品の性質上、大衆に親しまれることは重要だと思います。
どうすればAppleが低迷から抜け出せるか
ユーザーに寄り添う、ユーザー目線で
Apple PayのSuica対応のようなユーザーがほしいと思っている機能、製品を提供していけば最新のiPhoneも購入欲が増えるでしょう。個人的にはiPhone SE2とかですかね、小さいスマートフォン需要はまだまだあるのに大手は作ってくれません。あとライトニングケーブルを廃止してほしいです。ケーブルの種類が増えるのは悪だけです。
リスクを負う
例えば最近では折りたたみスマホの登場が待たれています。今のバカでかいスマホは持ち歩きにくく片手操作でもできなく不便な場面もあります。折りたたみスマホであれば携帯性もよく腰を据えてスマホを見る場合は広げて快適に閲覧できるというメリットを持つと予想されます。ユーザーは快適に使えるというわけなのでこういうものに対してAppleはどの企業よりも率先して開発していってほしいと願います。失敗作もでるかもしれませんがリスクを負ってほしいものです。
先程のイヤホンジャックの廃止やホームボタンの削除もある意味リスクを追って改良しています。しかしなぜリスクを追っているのかというと「製品を美しくするため」という目的がある気がしてならないです。リスクを負う目的を「ユーザーに快適に使ってもらうため」に変えればより良くなると思うんですが・・
終わりに
とはいえ、利益率ではAppleは圧倒的な為、会社としては全く問題ないと思いますがこれから何も変わらずにこのまま同じ雰囲気で時が流れていくといづれは陥落すると思います。
進むべき方向が少しずつズレていっているような気がしてならないのです。
Appleには見栄張った美しさ、先進性ではなく便利なもの、ほしいと思うものを作って欲しい、そう願うばかりです。
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